親が子供に絶対に言ってはいけない「言葉」

私の父は「毒親の呪縛」でも話したように、毒親である。

直接の暴力こそはあまりなかったが、幼少の頃より傷つくことを色々と言われてきた。

心の傷は目に見えないだけに、言った方は自覚がない。

しかし、言われた方は「その言葉」を生涯忘れることはない。

子供にとって、親から受けた心の傷は、その後の人生に多大な影響を及ぼす。

そんな私だからこそ、親が子供に絶対に言ってはいけない言葉、というものがわかる。

もし、あなたが今、親の立場であるならば、この言葉だけは何があっても子供に言ってはいけない。

その言葉とは「誰のおかげで飯が食えてる(生きてられる)と思ってるんだ」だ。

言い方は人によって多少違うが、いずれも要約すればお前は俺に生かされている」となる。

世の中には、少しでも子供が反抗的な態度を見せれば、すぐにこの言葉を使う親がいる。

恐らく、この記事を読んいる中にも、過去に言われた経験がある、という人もいるはずだ。

本来ならば、子供には絶対に言ってはいけない言葉なのだが、こうも軽々しく口に出せるのは何故なのか。

それは、子供に親(自分)のありがたさをわからせたい、という自分本意な気持ちしか持っていないからだ。

だが、その言葉を聞いた子供は、果たして本当に親への感謝を抱くだろうか……。

いや、断言する。

絶対にそうはならない。

それどころか、子供は自分は親から愛されていないのではないか、という歪んだ解釈をしてしまう。

本来、親とは子供に無償の愛を注がなければいけないのだ。

しかし、「誰のおかげで飯が食えてるんだ」という言葉には、自分はこんなにも苦労してお前を育ててやってる、だからもっと俺に感謝しろ、という感謝の押しつけが透けて見える。

その感情は、もはや子供へのではなく、親にとっての打算でしかない。

子供の心は繊細だ。

この言葉を聞かされた子供は、自分が無償の愛を注がれていないことを肌で感じてしまう。

私は、幼少の頃からこの言葉を何度も言われ続けてきた。

父親としては、そこまでの深い意味はなかったのかもしれない。

しかし、何気なく放った言葉だからこそ、相手の本心がダイレクトに伝わってしまうのだ。

もし、本当に子供のことを愛しているならば、間違ってもこの言葉は出ないはずである。

さらに、この言葉にはもう一つ、子供にとって深刻な悪影響を及ぼす要因がある。

それは、子供の心を抑圧することだ。

「誰のおかげで飯が食えてると思ってるんだ」

この言葉の意味を、感情抜きにありのまま受け取れば、たしかに子供は親の力がなければ生きていけない。

特に幼少時代の子供は、ひどく弱い立場だ。

だからこそ、親にこう言われてしまえば、子供は黙って口をつむぐしかない。

しかし、その内心では、親に言いたいことを山ほど抱えている。

自分は愛されていないのか、嫌々ながら育てられているのか、それならば最初から子供なんて作らなければいい。

それら全ての感情を、たった一言で「言論封じ」されてしまうのだ。

子供にとって、自分の意見を表現できないことはとてつもない苦しみである。

それは、一歩間違えれば、【自分に自信がない人が確実に「自信」をつける方法】で話したように、子供が自信を持てない原因にもなってしまう。

そして、最悪の場合、その抑圧された感情は内側で爆発してしまう。

思春期を過ぎ、自分という自我に目覚め、親から愛情を受け取れなかったことを自覚してしまえば、もう取り返しがつかない。

その子供は、親に憎悪しか抱けなくなり、生涯親に感謝の念を抱くことはないだろう。

本来、感謝とは、人に強要されるものではなく、自分の内側から溢れ出てくるものなのだ。

誰もが大人になれば、否応にも社会のことを理解する。

そうなれば自然と親に感謝を抱けるようになるものだ。

思春期を過ぎ、大人になっても親を恨み続けるということは、親に原因があると言わざるをえない。

あなたがすでに親の立場であるならば、そのことだけは絶対に忘れないでもらいたい。

私の体験を教訓にし、どうか子供から慕われる良い親になってほしい。

もし、私にも将来子供ができるようなことがあれば、私が父親から言われて傷ついた言葉だけは何があっても言わない、と心に誓う。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする

スポンサーリンク