結婚したくない人の理由と心理

近年では、「結婚したくない人」が年々増えている。

とあるアンケートによれば、20代、30代の4割が「結婚願望がない」と答えているようだ。

結婚適齢期の半分近くが結婚に興味を失っているこの現状は、国にとっては大変由々しき事態だろう。

一体なぜ、若者は結婚に憧れを抱かなくなったのか。

専門家達は、この問題には経済的要因が大きく関わっていると分析している。

若者世代は本当にお金がなく、結婚どころか自分一人で生きていくのに精一杯だと言うのだ。

たしかに、これも理由の一つであることは間違いないだろう。

実際、結婚にはお金が掛かるし、子供ができたら大学卒業までの養育費も必要だ。

そのことを考えれば、安易に結婚に踏み切ることができないのも当然といえる。

だが果たして、お金があれば結婚願望がない人の意識を変えることができるのだろうか。

いや、私は決してそうは思わない。

なぜなら、「結婚できない」ことと「結婚したくない」ことは別問題だからだ。

かくいう私自身も、結婚願望がない一人である。

そこで今回は、「結婚したくない人」の心理を追求したいと思う。

現在、私は30代であり、同年代なら結婚していてもおかしくない年齢である。

現に、小学校・中学校の旧友達は、すでに結婚している者も何人かいる。

ただ、冒頭でも述べたように、私には結婚願望が全くない。

もちろん、経済的に結婚を考えられるような立場ではないのだが、仮にお金があったとしても「結婚したい」とは思えないのだ。

そのことで以前、周囲の人間はどう思っているのか気になり、結婚願望の有無を聞いてみたことがある。

その結果、大半の人は「いずれは結婚したい」「いい人がいたら結婚したい」という答えだった。

つまり、多くの人は専門家の分析通り、結婚願望はあるが結婚できない人、ということになる。

ただ、やはり中には、頑なに「結婚したくない」と答える人もいるのだ。

そのような人達から話を聞くうちに、私は、「結婚したくない人」にはとある共通点があることに気がついた。

その共通点こそが、私が結婚したくないと考える理由でもある。

それは、育った家庭環境が悪い、ということだ。

厳密にいえば、家族関係が冷めている、ということ。

私の家庭も、一般家庭より大分冷めている。

【毒親の呪縛】で話したように、私の父親は毒親である。

そのため、家族団欒というものをほとんど味わった記憶がない。

私が幼少の頃から、父は基本的に夜遅く帰宅し、休日もほとんど家にいなかった。

毎晩のように飲み歩き、家族サービスよりも夜遊びやパチンコなどの自分の娯楽を優先するような人間だった。

それでも家にはそこそこのお金を入れていたので、母は裏で小言を言いつつも、父の行動を咎めることはしなかった。

お互いがお互いを干渉しない。

冷めた夫婦関係……。

そんな夫婦を間近で見てきた私は、幼少の頃から結婚に対して良いイメージが持てなかった。

『こんな関係になるなら、最初から結婚なんてしなければいい』

心の中で、そう自己完結してしまったのだ。

もちろん、大人になった今では、父と母の心境も大分理解できるようになり、曲がりなりにも夫婦を続けていくことの凄さがわかるようなった。

だが、それでも「結婚したいか」と問われれば、やはり「結婚したい」とは答えられないのだ。

自分が肌で感じてきた「夫婦像」の印象をなかなか覆すことができない。

このことから分かるように、私と同じく「結婚したくない人」は結婚生活に明るい未来が想像できないのだ。

「結婚は墓場」という言葉があるように、まさにその印象しかない。

逆に、結婚に対して肯定的な人は、私とは反対に「明るい家庭」で育った人が多かった。

両親の夫婦仲が良い。

これこそが、彼等が結婚に対して肯定的である最大の要因なのだろう。

つまり、結婚したくない人を「結婚したい」と思わせるには、彼等に「幸せな夫婦像」のイメージを植え付ける必要があるのだ。

しかし、これがなかなかに難しい。

昨今、世間では「離婚」「不倫」の話が絶え間なく繰り広げられている。

芸能界を見ても、「おしどり夫婦」と呼ばれていた夫婦でさえ、離婚や不倫のスキャンダルが報じられているのだ。

これでは、若者はますます結婚に対して不信感を募らせるばかりだろう。

ただ、そんな彼等にも唯一結婚に関心を抱く事柄がある。

それは「老後」についてだ。

マイナス要因で関心を抱かせるのはあまり良いことではないが、老後で病気になった時に、身近に誰も助けてくれる人がいないというのはとても辛いことだろう。

そんな時、最も頼りになるのは、やはり伴侶の存在である。

自分がいざという時、身近に世話をしてくれる人がいる。

この保険が「ある」か「ない」かでは、「心のゆとり」は全く違う。

実際、私の父も、昔はあれだけ母をないがしろにしていたにも関わらず、60歳を過ぎた辺りからやたら母に甘えることが多くなった。

そんな父の姿を見ていると、もしかしたら、結婚とは老後になった時にありがたみを感じる物なのかもしれない、と思うようになった。

とはいえ……やはり老後のためだけに結婚するというのは気が進まない。

理想は、若いうちから「お互いがお互いを幸せにできる夫婦」であることだろう。

そのことを真に理解するためには、自分で結婚してみるしかないのも事実だ。

今は結婚に対して良いイメージのない私だが、いざ自分が結婚してみると「思ったより良かった」という可能性もある。

今後、もし私が結婚するようなことがあれば、その時はその心境を赤裸々にブログにつづりたいと思う。

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