リストラされる人の特徴

twitterにも書いたが、現在私の働いてる職場で大規模なリストラが行われた。

その数はなんと全体の約半数である。

幸いにして私は残ることができたが、だからといって今後どうなるかはわからない。

ニュースを見ると、コロナの影響は想像以上に経済へのダメージが大きいらしく、多くの会社がリストラなどの苦渋の選択を迫られているようだ。

とはいえ、今回私が残れた事実は、私が会社で必要とされている人材である証拠でもあり、そこは素直に喜ばしいことである。

しかし、縁があって一緒に働いていた仕事仲間が次々にリストラされていくのは、多少なりとも心が痛む。

リストラされた人とリストラされなかった人の違いは何なのか。

今回は、私が見てきて感じたリストラになる人の特徴を書き記したいと思う。

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雇用形態の違い

まず第一に、大前提として雇用形態の違いでリストラの対象になる可能性も変わってくる。

大きく分けると、それは二つ。

正社員非正規かである。

当たり前のことだが、真っ先にリストラの対象になるのは非正規の方だ。

昔は、働くといえば全員が正社員であることが当たり前だったが、今ではあらゆる雇用形態が存在する。

契約社員、派遣社員、アルバイト、請負、など、その形態は様々だ。

正社員なら非正規よりもリストラの可能性はぐっと低くなる。

つまり、単純にリストラになる可能性を低くしたいなら、正社員を目指せば良いということになる。

ただし、一つ注意してもらいたいのは、正社員になることがすべての人にとって得だとは言えないことだ。

なぜなら、正社員と非正規では仕事に求められる質がまるで違うからだ。

現代社会では雇用形態が様々な分、その役割が明確に分けられている。

昔のような「窓際族」などというお気楽社員は、もはや絶滅危惧種である。

つまり、正社員にはそれだけの責任が求められるのだ。

具体的にいえば、正社員に求められる仕事は主に管理能力である。

例えば工場などの場合、現場で働く人はほぼ全て非正規で賄われ、正社員はそれらを管理するのが役目となっている。

実際、私が現在働いてる工場でも、現場にいる正社員は2~3人しかおらず、彼等は工場全体の管理を担っている。

各部署のリーダー職ですら契約社員のあり様だ。

これを聞けば、正社員がどれだけ責任が大きいかがわかるだろう。

よって、正社員になるには、それだけの覚悟が必要になる。

人事の方針でやりたくなり部署に飛ばされることもあるし、嫌だからといって辞めることも簡単にはできない。

会社の方針に一切の異議を唱えず、その会社に生涯骨を埋める覚悟がある人ならばいいだろう。

しかし、いつかは辞めることを考えていたり、明確に将来の目標がある人にとっては、かなりの重荷だ。

いくら安定があるとはいえ、やりたくもない仕事をやるくらいなら、非正規でも自分に向いてる仕事をした方がよほど有意義である。

もちろん、自分のしたい仕事ができて正社員ならそれが一番だが、現代社会では正社員の枠はかなり狭くなっている。

そんな狭き門を「安定」のためだけに目指すのは、人生という観点から見れば大きな損失だ。

もし、あなたが現在正社員でないのなら、安定を求めて無理に正社員を目指すよりも、非正規でもリストラの対象にならないように努める方がよほど賢明である。

代わりがきく存在

リストラになる人の特徴で次に挙げられるのが、代わりがきく存在である。

これも当たり前のことだが、代わりがきく存在は真っ先にリストラの対象になりやすい。

具体的にどのような人が代わりがきく存在なのかと言えば、それは「誰にでもできる仕事」をしてる人だ。

もっとわかりやすく言えば、楽な仕事である。

いくら非正規同士だとしても、与えられる仕事は人によって違う。

それなりに労力を使うポジションと楽なポジションはどの職場にもあるものだ。

私の会社でも、「楽な仕事」しか担当しない人はいる。

今の職場で働き始めたばかりの頃の私は「楽なポジション」をしている人を妬んでいた。

楽なポジションだろうが、労力を伴うポジションだろうが給料は変わらないからだ。

どうせ同じ給料なら楽な仕事をした方が得である……。

以前の私はずっとそう考えていた。

しかし、今だからこそハッキリと実感できるのだが、楽な仕事というのはかなりリスクが高い、ということだ。

楽ということは誰にでもできるという裏返しでもあり、その人がいなくても誰も困らない。

当然、代わりはいくらでもいるのだからクビも切られやすい。

昔のように終身雇用が当たり前の時代ならそれでも良かったのだろうが、これだけ変化が大きい現代ではとてもじゃないが通用しない生き方である。

反対に、需要が高い人というのは、「その人にしかできない仕事」や「何でもそつなくこなす人」である。

こういった人材は会社も残しておきたいので、リストラの対象になることはまずない。

昔の私のように楽な仕事をしたいと考えてる人は、一度本当にその考えでいいのか自問してもらいたい。

今は楽で良いかもしれないが、果たしてその先に未来はあるのか……。

もし、あなたが今の会社でリストラの対象になりたくないと思うなら、楽をすることを考えるよりも、絶対的な自分の価値を高めることをオススメする。

人間性の問題

そして最後にもう一つ。

リストラの対象になるのは、何も仕事の能力のことだけではない。

その人物の人間性もまた、リストラの対象になることを覚えておいてもらいたい。

今回、私の会社でリストラの対象になったのは、仕事の能力には問題がなくても人間性に問題がある人も含まれていた。

どんなに仕事ができていたとしても、組織で仕事をする以上、他者との関わりは避けては通れない。

組織の和を乱し、他人に不快感を与える人は、それだけで会社に多大な損失を与えているのである。

逆に言えば、コミュ力さえあれば、多少仕事ができなくても、その欠点を大きくカバーできる。

やはり、コミュ力は大きな武器になるのだ。

ただ、誤解しないで欲しいのは、コミュ力と言っても会話が上手いとか、物凄く社交的である、などの高度な技術は必要ない。

普通に挨拶ができて、毎日気分の浮き沈みがなく、普通に会話の受け答えができる。

人と接するうえで当たり前の事さえできていれば、それだけで十分なのだ。

なにもプライベートまで仲良くする必要はない。

あくまで表面上だけでいいのである。

しかし、この当たり前ができない人が世の中には案外多い。

現在私が働いている職場でも、この当たり前のことができない人が数多く存在していた。

年下や後輩に高圧的に接する人や、気分にムラがあり、自分の感情を相手に押しつける人、仕事のことで自分の気に入らないことがあればすぐに文句をつける人、など。

こういった人達は次々にリストラの対象になっていった。

会社は友達を作る場所ではないが、それでも仕事は人と人とのコミュニケーションで成り立っている、ということを決して忘れてはならない。

もし、あなたにも心当たりがあるなら今後は心を改めてもらいたい。

会社の業績が理由でリストラになるのは仕方のないことだが、コミュ力の問題は自分の心掛け次第でいくらでも改善できる。

そのことを心に留め、今後は他人に思いやりをもって接してもらいたい。

そうすれば、理不尽なリストラに合うことはないはずだ。

リストラされたくない人は、是非参考にしてもらいたい。

以上が私が見てきたリストラの対象になる人の特徴である。

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