「何もしたくない」と感じた時に必要なこと

何もしたくない……。

時々、ふいにこのような感情が訪れる時がある。

やらなければいけないことは山ほどある。

やる気だってある。

なのに体が動かない……。

早くやらなきゃ!こんなことしてる場合じゃない!

そう自分に渇を入れても、体はいうことを聞いてはくれない。

焦る気持ちとは裏腹に、時間だけが刻々と過ぎていく。

そうして、自己嫌悪に陥る悪循環。

その感情を、ただの自堕落だと決め付けてはいけない。

それは、もう一人のあなたから送られたSOSサインかもしれないのだから。

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何もしたくない原因

何もしたくないと感じる時、それは間違いなくあなたのに異変がある時だ。

仕事のこと、家族のこと、プライベートのこと、理由は人によって様々だが、一つだけ全てに共通していることがある。

それは充電が足りていないこと。

充電とは、自分の内側から涌き出るエネルギーを養うことを指す。

本来、人間とは正常な状態ならば、何もしないでいることに苦痛を感じるようにできている。

しかし、あなたが何もしたくないと感じているなら、それはあなたの本能が休息を求めている証拠だ。

休息とは、体はもちろんのこと、心も必要なのだ。

心は体と違って肉眼で見ることができない。

それゆえに、どれほど疲労しているのかは他人にはわからないのだ。

それに気づけるのはあなただけ。

あなたが自分でそのことを自覚するしかない。

しかし、多くの人はこの休息の仕方が下手である。

携帯電話をイメージしてほしい。

休息が下手な人は、携帯電話を充電器に差し込みながらも、常に画面をいじっているようなものだ。

これでは一向に充電は完了しない。

充電する時のコツは休むことに集中することだ。

人間の脳というのは、基本的に一つのことしか集中できないようになっており、同時に二つのことをすると非常にストレスを感じるようにできている。

あなたが休んでいると思っていても、頭の片隅で他のことを考えていては、それは本当の休息ではない。

それはあなたが思っている以上に、あなたの充電を阻害している。

質の良い休息を取るめには、充電することに全力で集中することだ。

自分の好きな曲、好きな本、好きな映画、なんでもいい。

とにかく目一杯そのことを満喫し、一切他のことは考えないようにすること。

それだけで、あなたの充電速度は劇的に向上する。

充電が必用な時には、このことを決して忘れないようにしてもらいたい。

心のバッテリー切れを起こす前に

前述したように、何もしたくないと感じる時は充電することが必要だ。

しかし、何もしたくないと感じる人は、そもそも自分のバッテリーを消費することが激しいのかもしれない。

どんなに質の良い充電を取り入れても、自分のバッテリーを無駄遣いしていてはキリがない。

その主たる原因の一つとして、自分の理想が高いことが挙げられる。

自分の目標が高いということは、それだけ自分に満足する基準が高いことを示す。

それは言い換えれば、自分を許すことがなかなかできないということだ。

どんなに頑張っても、「まだまだこんなものじゃ駄目だ」と自分にムチを打ち続ける。

向上心が高いといえば聞こえはいいが、その行動は、もう一人のあなたにとっては拷問のような仕打ちだ。

その辛さに耐えられなくなったもう一人のあなたが、バッテリー切れを起こし、あなたを強制的に動かせなくする。

何もしたくないと感じる時、それはもう一人のあなたが悲鳴を上げているのかもしれない。

そしてもう一つ。

バッテリーの消費が激しい人は人に甘えることが下手な傾向が高い。

元々自分の理想が高いだけあって、何でも自分一人で行おうとするからだ。

他の人に頼ればすぐに解決することでも、決して頼ろうとはしない。

これでは当然のことながら、自分自身に掛かる負荷も高くなる。

バッテリー消費が激しい人は、自分の心構えに問題がある場合が多いのだ。

心構えの大切さ

常に意欲的でいるためには、心の健康は不可欠だ。

そのためにも、バッテリー切れを起こした時は速やかに充電を行う必要がある。

それと同時に、日頃の自分の心構えを変えることも重要だ。

まずは自分の理想の基準を下げること。

理想の基準を下げると言っても、少しでは意味がない。

ポイントは、今の自分が妥協できる基準を目一杯下げることだ。

【自分に自信がない人が確実に「自信」をつける方法】でも話しように、自分の理想が高い人は「偽の自信」をつけることに必死になっている場合が多い。

そうではなく、何もしない自分にも価値がある、という「本物の自信」をつけるべきなのだ。

そのことを自覚するためにも、まずは他人に思い切り甘えるべきだ。

世間には、なぜか人に頼ることをだと思っている人がいるが、それは大きな間違いだ。

あなたは人に頼られて嫌な気持ちになるだろうか。

決してそんなことはないはずである。

自分の助けで相手が喜んでくれるなら、そのことを誇りに感じ、自分も嬉しくなるはずだ。

人は誰かに頼られ、誰かの助けになれたと実感した時こそ、心から自分に価値を見出すことができる。

逆に、あなたが自分一人で何でもこなそうとすれば、相手は自分の価値を見出すチャンスを失うことになってしまう。

だからこそ、遠慮せずにもっと人を頼ってみてほしい。

それは決して悪いことではないのだから。

あなたはもっと気楽に生きるべきだ。

自分を許す人に頼る、この二つを頭に入れ、くれぐれも自分のバッテリーを無駄に消費するような真似はしないでもらいたい。

そうすれば、あなたの内側に残るエネルギーが、あなたをもっと輝かせてくれる。

あなたが心のバッテリーを充電し、一刻も早く意欲的になれることを私は切に願う。

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