正月と成人式が終わり、1月も半ばになると、ようやく日常モードに切り替わる。
【正月が嫌いな人達の理由】でも話したように、私は正月が嫌いだ。
だが、そんな私でも、年明けの始めには楽しみなことが一つだけある。
それは年末ジャンボ宝くじの当選発表だ。
毎年、億万長者を夢見る人達が、息を呑んで一斉に注目する大イベントである。
このブログを読んでいる人の中にも、毎年必ず購入している、という人もいるだろう。
いくら当選確率が低いとわかっていても、一攫千金を手にしたいと願う者にとっては買わずにはいられない。
そんな私も、年末ジャンボ宝くじは毎年欠かさずに購入している。
残念ながら今年も当選はしなかったのだが……。
それでも、私は宝くじを買うことは無駄だとは思わない
宝くじを買うことは無駄ではない理由
毎年、多くの人が億万長者を夢見て購入する宝くじだが、その一方で、宝くじを冷ややかな目で軽視する者達もいる。
宝くじを買うのは金の無駄。
彼等の言い分は例外なくこうである。
たしかに宝くじの一等に当たる確立は、雷に撃たれるのと同じくらい低いと言われている。
単純に確立のことだけでいえば、彼等の言い分は間違っていないだろう。
だが、果たして本当に宝くじを買うことは無駄なのだろうか。
いや、私は決してそうは思わない。
何故なら、宝くじに否定的な人達の言い分は当選する確立でしか物事を見ていないからだ。
しかし、これを一億円を手に入れられる確立で考えた場合、先ほどとは全く逆の発想になる。
昔の日本には、一億総中流と呼ばれていた時代があった。
言葉の通り、働けば働いた分の対価を得られ、誰もが中流になれた時代だ。
この時代の生涯年収は三億円だったと言われている。
しかし現在では、【良い大学、良い会社に入ることへの幻想】でも話したように、雇用形態は変化し、昔のようにただ働いていれば賃金が上がる時代ではなくなっている。
今では退職金制度がある企業の方が少ないほどだ。
全てがあの頃とは違う別世界……。
そんな時代だからこそ、今後は生涯年収一億円すら届かない者が大勢出てくるだろう。
そう考えると、宝くじを買うことは決して無駄とは言い切れず、一億円を手にするためのれっきとした戦略方法の一つだといえるはずだ。
たしかに、昔のように誰もが中流になれた時代では、宝くじを買うよりも働くことに精を出す方が理に適っていた。
だが残念ながら、今では「生涯年収で一億円を突破する確立」よりも、「宝くじで一億円を手にする確立」の方が高い人が多くなっている。
もちろん、あなたが生涯年収一億円を働いて到達する自信があるのなら、宝くじなど買う必要はない。
しかし、そうでないのなら……宝くじを否定的にとらえるのはやめた方がいい。
もしかしたら、宝くじがあなたを救うことになるかもしれないのだから。
そこまで深く考えなくても、やはり宝くじを買うことは気持ちがワクワクするものだ。
当選したことを想像し、何に使おうかとあれこれ悩んでいるだけで、気持ちが高揚してくる。
まさに、宝くじは夢を買えるのだ。
その気分を味わえるだけでも、宝くじを買うことには価値がある、と私は思う。