働きたくない人の理由と心理

働きたくない……。

会社を辞めたい……。

この感情は、働いてる者なら誰もが一度は経験したことがあるはずだ。

働かなくてもいいのなら一生働きたくない。

頭によぎる邪念をどうにか振り払い、今日もなんとか体を起こして出勤する。

だが、あなたのその感情は果たして本物なのだろうか。

本当は働くことが嫌なのではなく、その裏にあるしがらみが嫌なのではないだろうか。

もし、あなたのその感情がしがらみのせいであるのなら、あなたのその気持ちは生涯変わることはないだろう。

今回話す内容は、そんなあなたの本心を探るきっかけになれるはずだ。

※記事内で書かれている「働く」とは会社に雇われて働くサラリーマン体系のことを指しています。

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人間関係のしがらみ

雇われて働く限り人間関係は必ずつきまとう。

この人間関係こそが、働くうえで最も辛いしがらみだ。

人は大人になるにつれ、自分とは気が合わない人はどういうタイプかを認識していく。

次第にそのようなタイプとの距離感を学び、そうして当たり障りがないように生きていく。

だが、会社という場ではそれが通じない。

どんなに合わないと感じる人とでも接し続けなければならないのだ。

これは本当に苦痛なことだ……。

さらに最悪なのは、それが上司の場合だ。

自分の嫌いなタイプの人間に毎日頭を下げ続け、媚びへつらい、それでもミスをすれば叱られる。

この記事を読んでいるあなたも、もしかしたらそんな一人かもしれない。

だが、これが仕事上だけの付き合いならばマシな方である。

何故なら、多くの会社では飲み会やイベント行事など、自分のプライベートにまで及ぶことが多いからだ。

それらは自由参加とは名ばかりで、半強制的に参加を強いられる。

最悪の場合は参加しなかったことで、組織内で浮いた存在になってしまうケースさえある。

もっとも、中にはそれをうまくかわせる要領の良い人間もいる。

だが【「世の中には二種類の人間がいる」の二種類とは何か】で話したが、そのようなタイプの人は鈍感なタイプが多い。

鈍感ゆえに、嫌いな人間に対する嫌悪感や周囲の圧力にも鈍感になれるのだ。

恐らく、このブログに訪れた人の大半は、そのようなタイプではないはず。

そうであるならば、この人間関係の苦痛は、あなたの心に想像以上のストレスを与えている。

しかし、多くの人はこれを耐えることこそ社会人だと言い張り、自分の本心に蓋をしてしまう。

時間のしがらみ

時間の制約もまた辛いしがらみだ。

毎日同じ時間に出社し、毎日同じ時間に退社する。

決められた時間内は、どんなに仕事が早く終わろうとも、時間の制約がある限り、決してその時間は短くはならない。

もちろん自分の好きなことをしているなら話は別だが、多くの人は、仕事ということで義務的にやっているだけのはずだ。

一日の大半を自分の自由にできない時間で過ごす。

これは非常に苦痛を伴う行為だ。

ただ、ほとんどの人は勤務時間内だけならば、なんとか我慢できるはずだ。

しかし、残念ながらこの勤務時間がきっちりと時間通りに守れられることは稀である。

多くの会社では、最低でも10分前には出社しなければならない、という暗黙の縛りがある。

会社によっては30分前ということもザラだ。

さらに恐ろしいのは、そのわりに終了時間には厳しさがない、ということだ。

開始時間には厳しく、終了時間には緩い。

このような会社は本当に多く存在する。

定められた勤務時間よりも早く出社し、いつ終わるからわからない仕事を毎日こなす……。

これでは自分の時間を奪われているだけであり、働くモチベーションが下がるのも当然のことだろう。

感情のしがらみ

最後の項目になるが、これこそが働きたくない理由で、最も重大な要因だと私は思う。

それは感情を奪われるということ。

人間とは、感情の自己一致ができないことに強いストレスを感じる仕組みになっている。

だが、会社に雇われて働く限り、自分の感情を素直に表現することは許されない。

どんなに仕事が辛いと思っても、絶対に弱音を吐いてはいけない。

上司のつまらないギャグにも、周りが笑えば自分も合わせて笑わなくてはならない。

上司に怒られた内容が自分のミスではない理不尽な理由でも、決して反論の余地は許されない……。

会社に属することは自分の本心を封印することだ。

その姿は、まるで感情のないロボットのように思えてしまう……。

この感情の制約は、たとえあなたに自覚がなくても、確実にあなたの心にダメージを負わせている。

そうして心に蓄積したストレスは、いずれあなたの心を完全に支配してしまうだろう。

自分の感情を奪われるということは、それほどまでに人間にとって苦しい行為なのだ。

しがらみからの解放

このように、会社で働くということには多くのしがらみが付きまとう。

【意欲的に働く人の3つのパターン】で紹介したように、自発的に働くためには、動機付けがなければなかなかに難しい。

しかし、多くの人間はこのことに気づかない。

だからこそ働きたくない理由を、「仕事が合わない」「会社が合わない」ということだけに焦点を当ててしまう。

その悩みから逃れるためには、まずはあなたが働きたくない本当の理由を知ることが重要だ。

その理由が仕事の中身にあるのか、それともしがらみのせいなのか、まずはそのことをしっかりと認識してほしい。

私は常々思っていることがある……。

単純に働くということだけに焦点を当てられれば、どれだけ楽だろうかと……。

日本の会社は仕事以外の決め事に労力を注ぎすぎな気がしてならない。

会社の独自のルール、朝礼での社訓読み、絶叫挨拶など……。

突き詰めれば、私が述べたしがらみですら、仕事の業務には全く関係ないずだ。

本来、仕事とはそのようなことにとらわれるのではなく、海外のように、もっとシンプルに仕事の成果に重点を置くべきである。

そうすれば純粋に仕事に専念できるし、無駄なことで神経をすり減らすこともない。

だが残念ながら、このような意識が多くの会社に根付くには、まだまだ時間がかかりそうだ……。

だとするならば、あなた自身が変わる方が早いかもしれない。

会社で雇われて働くことから自分でお金を生み出すという考え方に。

今すぐには無理でも、いずれはそうなれるように徐々にシフトすることが大切だ。

その意識を持つだけでも、あなたの世界は格段に変わっていくだろう。

もし、その気持ちに自信が持てないのなら、自分の心にこの質問を問いかけてほしい。

あなたが働きたくない理由は何ですか。

その答えこそが、あなたの進むべき本当の道だ。

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